この記事では、C言語で最小二乗法を計算する方法についてソースコード付きで解説します。
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最小二乗法
最小二乗法とは、データの組(X, Y)を、関数を用いて近似する手法の1つです。
残差の二乗和を最小とするように関数の係数を求めることから最小二乗法と呼ばれます。
近似式
\begin{eqnarray}
y = a_0 + a_1x
\end{eqnarray}
係数$a_0, a_1$を求めることで近似式が決定し、直線を引くことが出来ます。
今回は、C言語でサンプルデータ$(x, y)$から係数$(a_0, a_1)$を求めてみました。
ソースコード
サンプルプログラムのソースコードです。
#include <stdio.h> // 最小二乗法の計算 void lsm(double x[],double y[], int N, double *a0, double *a1) { int i; double A00=0 ,A01=0, A02=0, A11=0, A12=0; for (i=0;i<N;i++) { A00+=1.0; A01+=x[i]; A02+=y[i]; A11+=x[i]*x[i]; A12+=x[i]*y[i]; } *a0 = (A02*A11-A01*A12) / (A00*A11-A01*A01); *a1 = (A00*A12-A01*A02) / (A00*A11-A01*A01); } int main() { double x[]={1.1,2.3,2.8,4.2,5.1}; double y[]={0.7,1.9,3.1,4.2,5.6}; double a0 = 0,a1 = 0; // データの個数 int N = sizeof(x) / sizeof(x[0]); // 最小二乗法の計算 lsm(x, y, N, &a0, &a1); printf("a0=%f\na1=%f", a0, a1); return 0; }
実行結果
サンプルプログラムの実行結果です。
a0=-0.633099 a1=1.204225
Pythonでサンプルデータと近似式を描くと次のようになりました。
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